尿中尿酸量検査
痛風の合併症でいちばん恐ろしい、といわれているのが腎臓の機能障害です。また、痛風の前に腎臓病になっていると、尿酸がうまく尿中に排出されないので、痛風の症状の悪化を早めます。
腎臓の働きを検査する
泥酸と泥の酸性度
尿中の尿酸が増えても、尿は酸性になりません。尿酸は、古い細胞が分解されるときに核酸のプリン体からできる物質で、血液中にとけて腎臓に運ばれ、尿といっしょに排泄されます。尿酸値は、血清の中に尿酸がどれだけとけているかを調べて、その濃度をmg/㎗の単位であらわすものです。一方、尿の酸性度は、尿の水素イオンの濃度をはかってpHという単位であらわしたものです。尿酸値と尿の酸性度は、使っている漢字が「尿」「酸」と同じことから混同されがちですが、区別して覚えておきましょう。健康な人の尿酸値は7.0mg/㎗以下で、尿の酸性度はpH6.5程度になります。