血清クレアチ二ンと尿沈揸
腎臓は、血液中の老廃物や余分な水分を糸球体でろ過して排泄しているため、血液検査をすると腎臓の働きがわかります。腎臓に障害があると、尿にまじることがあります。
血清クレアチ二ン
血清クレアチニン濃度検査は、血液を採取して、そのなかに含まれているクレアチニンと呼ばれる、体内で使われて残りカスとなったタンパク質の量を測定することで、腎臓の働きを調べます。通常、血液中のクレアチこンは、腎臓でろ過され、一定の量が尿として体外に排泄されます。しかし、腎臓の機能が正常に働かないとクレアチニンが十分にろ過されないので、血液中のクレアチニンの濃度が上昇します。血清クレアチニンの濃度が基準値を超えて高い場合は、腎臓に機能障害が起きていることがわかります。血清クレアチニンの基準値は、次のようになっています。
●0.8~1.4=腎機能はほぼ正常
●1.5~1.9=腎機能はやや低下。高血圧管理などの治療が必要
●2.0以上=さらに腎機能の障害が進行
●6.0以上=腎機能障害がかなり進行した状態。人工透析が必要になることもある。
しかし、血清クレアチニンの検査は1回だけの採血で診断を下すため、特に高齢者は信頼性にやや問題があります。より軽度の腎障害を発見するための検査としてクレアチニンクリアランスが行われることもあります。これは、腎臓のろ過機能を調べる検査です。
尿沈揸