痛風初期症状

外食が多い人の注意点

ビールや日本酒などの飲みすぎが、痛風や肝臓病、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を招くことは、だれもがわかっている常識です。努力して常識を実践し、病気を防ぎましょう。

高カロリーと濃い味付けに注意

外食の注意点
外食は、穀類が中心で、メニューに油をたっぷり使った料理が多いため、野菜やタンパク質が不足し、高カロリーになりがちです。また、味つけも濃く、塩分をとりすぎる傾向があります。塩分の1日の摂取量は、可能であれば7.0g、無理なら10g以下と厚生労働省は指導していますが、特に高血圧症の人は塩分制限で血圧が低下することが多いことがわかっています。痛風にはもちろん、健康によいのは家庭でとる和風の食事です。手作りであれば、毎食、カロリーや味つけ、量などを調節することができ、和食なら野菜の煮物や魚、とうふなどの大豆食品が中心になるので、自然と健康食になります。しかし、ひとり暮らしの人やサラリーマンの場合は、昼食が外食になることが多くなります。

食塩感受性

人間は、一人ひとり、塩分に対する感受性が違います。同じ量の塩分をとっても、血圧にすぐ影響があらわれる人と、そうでない人がいます。このような塩分に対する人体の反応を食塩感受性といいます。食塩感受性が高い人は、同じ量の塩分をとっても敏感に反応して血圧が上がります。食塩感受性が低い人は、血圧への影響は少なく、また、腎脇のナトリウム排泄機能が正常に働くので、余分な塩分は4~5日で排泄されます。食塩感受性は、血液検査により調べることが技術的には可能ですが、まだ、一般化されていません。健康管理をさらにきめこまかくするために、今後この食塩感受性の検査の普及が望まれます。

上手な外食のポイント

外食がつづくときには、注文するときにメニューをよく調べて食品の組み合わせを確認し、和風定食などの栄養のバランスのよいものを選ぶようにしましょう。上手な外食のポイントは以下のようになります。


①どんぶり物、めん類よりも○○定食、○○ランチセットなどの定食ものを選ぶ。
②どんぶり物、めん類のときは、野菜などの具が多いものにする。あるいは、野菜料理を1品プラスする。
③しょうゆやソースをかけるときは、最初に味見をして、かけすぎないようにする。
④しょうゆやソースは料理に直接かけず、小皿にとってつけて食べる。
⑤食後の飲み物は、コーヒーや紅茶より牛乳、野菜ジュースを選ぶ。


また、食べ方にもコツがあります。野菜類から食べ始めると、ほかの食品を食べるまでに胃がふくらむので、主食の量が減ってダイエットになります。ごほんやめんを少なめにして、肉の脂身や天ぷらの衣などは少し残すようにし、腹七分目を習慣にして、カロリーオーバーを防ぎましょう。塩分をとりすぎないためには、汁物のつゆを全部飲み干さない、漬け物はできるだけ食べない、食べる場合は、浅漬けのもののみとし、しょうゆはつけない、しょうゆやソースは小皿にとってからつける、などの工夫が必要です。また、昼食に肉を食べたら夕食は魚や野菜にするなど、3食の中で栄養のバランスを調整し、動物性脂肪をとりすぎないようにします。朝食と夕食は家で食べ、昼食は外食という人は、朝、出かけるときに今夜のメニューを聞いておき、昼食を選ぶときの参考にする方法がおすすめです。