痛風・食事とプリン体(プリン体の役割)

痛風初期症状

プリン体の役割

プリン体は、体に不要な害毒のように思われていますが、もとは遺伝子の核酸を構成している重要な物質です。新陳代謝で古い細胞が死ぬときに核酸が分解され、プリン体は尿酸となります。

プリン体は遺伝子の成分

核酸(塩基配列)写真DNAやRNAなどの遺伝子の成分である核酸は、塩基、リン酸、糖の3つの成分で構成されています。塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)という5つの物質の組み合わせで遺伝情報を作り、伝達する役割を持っています。この塩基配列と呼ばれる遺伝子情報がなければ、生物は存在することができません。このなかで、アデニンとグアニンを、その構造の特徴から「プリン体」と呼んでいます。また、エネルギー源となるATPを構成しているアデノシンも、プリン体の一つです。プリン体は、古い細胞が死ぬときに核酸が分解されて放出され、また、エネルギー源のATPがエネルギーとして消費されたあとに残され、それらが集まって尿酸となって体内に蓄積されていきます。ですから、プリン体と呼ばれる物質は、尿酸になる前は、私たちの生命活動を根源で支える重要な物質だったのです。また、プリン体は普段食べている食事の食品にも含まれ、特に多いのは、レバーなどの内臓、魚卵、貝類、ビールなどです。

食事によって体内に入るプリン体の影響

以前は、プリン体を多く含む食事ばかりしていると痛風の原因になると考えられ、プリン体の多い食品の摂取を厳しく制限していました。しかし、その後の研究で、食事によって体内に入るプリン体は、過剰でない限り、ほとんどが腸内で細菌によって分解されてしまうので、尿酸値の上昇への影響は、大きくないことがわかりました。なので、プリン体を多く含む食品を毎日食べつづけたり、一度にたくさん食べたりしない限り、極端なプリン体の食事制限指導をすることは少なくなりつつあります。しかし、痛風になる原因は、尿酸の量の増加だけではありません。肥満、運動の量、ストレス、体質などの要因が加わって発症します。これには個人差があるので、食事を含めた日常生活での自己管理が重要になります。

プリン体を増やす食品

プリン体は、4個の窒素原子と炭素原子からできた複式環状化合物と呼ばれる物質です。食物中のプリン体は、体内に入ると腸壁から吸収され、血液によって体の各細胞組織に送られて核酸を形成します。レバー類にプリン体が多いのは、肝臓でプリン体が合成されているためです。また、魚卵なども新しい生命誕生のために核酸をたくさん含んでいるので、プリン体が豊富です。尿酸を増やす食品で意外と知られていないのが、果物に多い果糖です。果糖は尿酸を増加させます。また、砂糖にも果糖が含まれていますが、果糖によって増える尿酸は微量なので、心配いりません。

肉や内臓類を連続して食べない

プリン体が多いレバー類高尿酸血症・痛風を改善する食事療法の基本は、エネルギー分の多い食品を避けることです。同じ肉でも脂肪分の多い部位は避け、赤身などを選ぶようにします。動物の内臓などを好んで食べるのは、エネルギーの過剰摂取になるばかりか、プリン体のとりすぎにもつながります。アルコールをほとんど毎日飲むのが習慣になっている人は、とくに注意しましょう。もうひとつ注意したいのは、肉類ばかりを連続してとらないことです。朝食に分厚いベーコン、昼食にカツ井、夕食にビールを飲みながら焼き肉をほおばるというような食生活では、尿酸値が上昇するばかりでなく、肥満の危険性が高まりますし、ほかの生活習慣病も心配です。

和食が好きな人は塩分の高い食品に要注意

プリン体が多いイクラ・タラコでは、和食中心の食事をしていれば安心かというと、必ずしもそうではありません。和食でもイクラやタラコ、白子などは高プリン体食品なので、あまり頻繁に食べると確実に尿酸値の上昇を招きます。また、干物や塩辛、漬物など塩分の多いものもできるだけ避けましょう。高尿酸血症の人は、高血圧を合併しやすいからです。インスタント食品やレトルト食品にも注意が必要です。商品によっては塩分が必要以上に多く含まれているものがあるからです。

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