痛風初期症状

痛風の発作を抑える治療

痛風発作が起こったときは、抗炎症鎮痛薬などの薬が投与されます。また、発作がおさまるまで安静にすることが必要です。痛風の治療を受けていないときは、早急に専門医の診察を受けるようにしましょう。

痛風の発作を抑える薬

「経験した人しかわからない」といわれるのが痛風発作の激痛です。まず、薬剤によって痛みをやわらげ、炎症を抑える対処療法が行われます。痛風発作に用いられるのはコルヒチンや非ステロイド系の抗炎症薬です。

コルヒチンの効能

イヌサフラン(コルヒチン)写真
昔から痛風発作の特効薬として広く使用されている薬です。ユリ科のイヌサフランという植物の種子や球根の成分から作られています。コルヒチンには白血球の働きを抑える作用があるので、患部に白血球を届きにくくして、炎症が広がるのを抑えます。コルヒチンは、飲む時期が早ければ早いほど効果は高くなります。したがって、発作の前兆である、関節のムズムズ感やかすかな痛みなどを感じたら、すみやかにコルヒチンを1錠(0.5mg)服用することで、発作を未然に防ぐことができます。注意したいのは、コルヒチンを大量に飲むと、脱毛やひどい下痢などの副作用が起こることです。また、骨髄の働きを低下させることがあるので、乱用は禁物です。通常1日に1錠のみ服用し、症状によってほかの抗炎症薬と組み合わせるのが一般的です。

コルヒチンの副作用

痛風発作の治療薬のコルヒチンを服用すると、比較的簡単に発作の痛みを抑えることができます。しかし、飲みすぎたり、長期にわたって飲みつづけると、副作用があらわれるので注意が必要です。

長期間飲み続けたときの副作用

再生不良性貧血、顆粒球(白血球の一種)の減少、血小板の減少、脱毛、ミオパチー(筋肉の障害)、末梢神経炎、血尿、欠尿(尿の量が異常に少なくなる)などの症状があらわれることがあります。

過敏症

全身のかゆみ、発疹、発熱などの症状があらわれることがあります。

胃腸障害

下痢、むかつき、嘔吐、腹痛、腹部応痛(せんつう)などの弓軌、胃腸障害があらわれることがあります。

その他の副作用

脱力感があらわれることがあります。

非ステロイド系抗炎症某

発作の起きている最中に飲む薬で、ジクロフェナック、フェンブフミン、ナプロキセン、インドメタシンなどがあります。非ステロイド系抗炎症薬の利点は、コルヒチンにくらべて副作用が少なく、経口薬のほかに坐薬などいろいろな種類があることです。しかし、まれに胃腸障害などの副作用を起こすことがあるので、医師の指示に従って体質に合ったものを服用することが重要です。コルヒチンも非ステロイド系抗炎症薬も、発作の痛みを緩和する薬なので、痛風の原因である高尿酸血症を治すことはできません。